第7回スイス時計協会FHセミナーを開催

国交樹立160周年に向けて結束を高める

 

 

 2023年11月29日(水)、スイス時計協会FHはマンダリン オリエンタル 東京において第7回目となるセミナーを行った。 
 このセミナーはスイス時計協会FHがスイス時計産業に従事するスイス時計ブランド、輸入代理店、関連協会などに向けて2017年から毎年行っているものである。第7回の今回は、テーマを「2024年 日本とスイスの国交樹立160周年に向けて ―“Imagine Switzerland” 時計がつなぐ日本とスイス」と設けて実施し、約80名の参加者が集った。 
 前半では、スイス時計協会FH 東京センター所長の中野綾子が「日本の新たな幕開けを支えたスイス時計」というタイトルのもと登壇し、開国とスイス時計産業の新たな市場開拓のため、遠く日本までやってきた時計組合の会長エメ・アンベールの功績について紹介した。1864年2月6日に日瑞修好通商条約が締結され、時計産業が両国の絆を深める一助となったことを強調し、来る2024年の国交樹立160周年を目前に、今一度その重要性に目を向けようと関係者に呼びかけた。 
 後半では在日スイス大使館の広報文化部長ジョナス・プルヴァ氏と、広瀬綾子氏が登壇。2025年に開催される大阪・関西万博にスイスパビリオンを出展することが報告された。本パビリオンは「イノベーションの国・スイス」をベースとし、サステナブルかつサーキュラーエコノミーへの貢献度が極めて高いパビリオンとなる見込みで、今後の建築工法としても注目されている。また万博開催まで日本国内で展開するコミュニケーション・プログラム「Vitality.Swiss-ゆたかな未来って?」をすでに始動させていることを紹介し、「ヘルシーライフ」「サステナビリティ」「イノベーション」の3つのテーマを柱に今後も多彩なプログラムを充実させていくことが伝えられた。 
 終盤にはカクテル・レセプションを開催。同じ時計業界に従事しながら、普段接点を持つ機会の少ない関係者らが懇親を深め、盛会のうちに終了した。 


日本・スイス国交樹立160周年 「Imagine Switzerland」時計がつなぐ日本とスイス


December 14, 2023