スイス・日本国交樹立160周年を共に祝う

スイスと日本の友好関係の基礎を築いたエメ・アンベール特命全権公使とスイス使節団の足跡を辿るとともに、当時の日本の時計事情を紹介する”「Imagine Switzerland」時計がつなぐ日本とスイス”パネル展示。(©スイス時計協会FH)

202426日、在日スイス大使公邸にて「スイス・日本国交樹立160周年」の祝賀会が開催された。国務大臣をはじめ、スイスと日本のビジネス・パートナーのCEOやスイスのコミュニティのメンバーなど約300人が出席し、スイスと日本の友好関係を共に祝した。

式典の挨拶で、アンドレアス・バオム駐日スイス大使は、160年前の2月6日に時計製造業者連盟会長のエメ・アンベール=ドロー率いるスイス政府代表団と徳川幕府が修好通商条約に署名したことを述べた上で、この祝賀会を両国の友好関係の基礎となった時計製造技術に捧げる夕べとすることを伝えた。
 
会場には、スイス時計協会FHが製作した”「Imagine Switzerland」時計がつなぐ日本とスイス”のパネル展示、そしてこの日のために特別にジラール・ペルゴ本社から「里帰り」したポケット・ウォッチ2点がショーケースに飾られ、両国の関係を「時計」にフォーカスして振り返る機会となった。また、スイス時計産業のプロモーション・イベントでお馴染みの「ワークベンチ」も設置され、参加者は大きなスクリーンに映し出される時計部品の歯車を動かしながら、デジタルでムーブメントの組み立て体験を楽しんだ。
 
時計のみならずスイスのヨーデル歌手による美しいハーモニーの披露や、伝統と技術を融合させたロボット「ロボクレット」がラクレットを提供するユニークな演出も人気を集めた。160年にわたる両国の友好関係を祝い、未来に向けた交流の広がりへの期待が高まる一夜となった。

February 08, 2024