2025年1月スイス時計輸出

<スイスから世界への輸出>

“成長への回帰”
 スイス時計輸出は、下降トレンドからプラスに転じました。1月の輸出の伸びは前年同月と比べて4.1%増加し、総輸出金額は20億スイスフラン(約3460億3800万円)にちかづきました。(スイス時計協会FHスイス時計輸出月別レポートより抜粋)月別レポートおよび最新の統計データはこちらからご覧ください。

<スイスから日本への輸出>

 1月のスイスから日本へのスイス時計総輸出金額は、約1億5480万スイスフラン(約268億5300万円)で、前年同月よりも約26.2%と二桁の伸びが見られました。日本へ出荷された腕時計は金額ベースで約1億4920万スイスフラン(約258億8800万円)、前年を大きく上回る27.36%の増加となりました。いっぽう、1月の日本への輸出数量は3万7700個で、前年同月比14.7%の減少となりました。 
 輸出金額が大幅に増加するいっぽう、数量が減少している状況を検証すると、新型コロナ以降、日本市場においては、より高額な価格帯の製品の出荷が伸びている傾向が伺えます。価格帯別データを参照すると、輸出単価2000スイスフラン以上の価格帯を見ると、コロナ以前の2019年1月のデータでは、日本へ出荷された全数量の約21.5%に相当しておりました。これに対して、2025年1月のデータでは約45%を占めております。為替や価格の値上がりなどの要因もあるため、単純に比較は難しいですが、2000スイスフラン以上の価格帯がコロナ以前よりも2倍以上に伸びており、数量においても、二極化の傾向が顕著に見られるでしょう。

*月別参考平均為替レート:@173.47202515日~202522日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。また、価格帯別データにおける価格帯とは輸出価格に基づくに価格帯であり、販売時の価格帯とは異なります。

February 27, 2025