一段と空の高い秋晴れに恵まれた2025年11月4日、スイス時計協会FHは恒例となる「FHセミナー&懇親会」をマンダリンオリエンタル東京にて開催した。
Photo/©️Ono Shizuo
第9回を迎えた今回は、スイス時計メーカーや輸入代理店、スイス関連機関、メディアなど、時計業界内外から過去最多となる約80名が出席した。
基調講演には、大阪大学大学院経済学研究科のピエール=イヴ・ドンゼ教授を迎え、「1980年以降におけるスイス時計産業のラグジュアリービジネスへの変貌」をテーマに講演が行われた。
1964年に設立されたスイス時計協会FH日本事務所が“還暦+1年”を迎える節目の年にあたる今回は、スイス時計産業の歴史的背景とグローバル経営の視点から、スイス時計産業が幾度もの試練を経て独自のビジネスモデルを築き上げ、今日のラグジュアリービジネスへと発展してきた過程を、貴重な資料や具体的な事例を交えて解説された。
また、講演後のQ&Aセッションでは、事前に寄せられた質問をもとに、FH東京代表の中野が聞き手を務め、ドンゼ教授が専門的な見地から回答と考察を述べた。
セミナー後に行われた懇親会では、ドンゼ教授を囲みながら、出席者同士が交流を深め、有意義なひとときを過ごした。
今回のFHセミナーを通じて、参加者それぞれが自らの立場から時計産業の未来を思い描き、より多くの人々にスイス時計の魅力を伝える楽しみを見出す契機となれば幸いである。
ご参加いただいた皆様、心より感謝申し上げます。
November 06, 2025

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